最近、「コーヒー豆のネット販売で月商20万円を超えました!」という話をよく耳にします。しかし、その話をそのまま信じて「自分も副業で簡単に儲けられる」と考えるのは非常に危険です。実際には、月20万円の売上を達成するだけでも多くの労力がかかり、生活費を賄うには程遠いというのが現実です。
この記事では、コーヒー豆販売副業のリスクや現実的な収益性を具体的な数字で分析し、ビジネスとして挑むなら副業ではなく、本業としてしっかり挑戦するべき理由を解説します。また、成功するカフェ経営に向けたアプローチについてもご紹介します。
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売上20万円の現実:副業で稼ぐのは簡単ではない
まず、ネットでコーヒー豆を売る場合、月に売上20万円を達成するのがどれほど大変かを見ていきます。商品単価を1,500円と仮定した場合、毎月約134件の注文が必要です。この数を毎月安定的に獲得するためには、集客やリピーターを増やすためのマーケティングが不可欠です。
しかし、売上が20万円あっても、実際に手元に残る利益はどれほどでしょうか?
コストの内訳
- 原価率35%:売上20万円のうち、原価は70,000円。
- 包材費5%:1万円。
- 販売手数料5%:1万円。
- 配送費用250円:134件の注文に対して33,500円。
ちなみに原価率35%は副業されている方の販売価格から逆算してみました。
これらのコストをすべて合計すると、以下のようになります。
- 売上:200,000円
- 原価:70,000円
- 包材費:10,000円
- 販売手数料:10,000円
- 配送費用:33,500円
- 合計コスト:123,500円
これらのコストを差し引いた後、月の利益は76,500円です。さらに、焙煎機を50万で購入した場合、購入費用を5年間で回収するには毎月約8,300円を投資の回収に充てる必要があるため、最終的な利益は68,200円です。
副業の限界:時間と労力の問題
次に、時間的な負担についても考えてみましょう。配送作業にかかる時間を見積もると、1件あたり15分かかると仮定して、134件の注文にかかる時間は次の通りです。
134件 ×15分 = 2,010分 = 33.5時間
つまり、月に33.5時間を配送作業に充てる必要があり、1日あたりに換算すると約1時間20分を毎日配送準備に使うことになります。
これに加えて、商品管理や焙煎、マーケティング、顧客対応などの業務があるため、副業としては非常に時間と労力がかかるビジネスとなります。
時給1300円のアルバイトとの比較
次に、配送作業にかけている33.5時間を、時給1300円のアルバイトに充てた場合を考えてみましょう。都内だとこのくらいの時給見るようになりましたよね。これで得られる収入は次のようになります。
33.5時間×15分=1,300円 = 43,550円
つまり、時給1300円でアルバイトをすれば、33.5時間働くだけで43,550円を稼げます。副業で得られる最終利益が68,200円であることと比較すると、副業の方が多少多いですが、アルバイトには以下のようなメリットがあります。
- リスクがない:副業では焙煎機の初期投資や売れないリスクが伴いますが、アルバイトにはそうしたリスクがありません。
- 安定した収入:アルバイトは、働いた分だけ確実に収入が得られます。
副業での利益はアルバイトより高いものの、リスクと時間を考慮すると、短期的な収益を求めるならアルバイトの方が安定しています。
本業としてカフェ経営に挑戦すべき理由
もし本当にコーヒービジネスで成功したいのであれば、副業ではなく本業として真剣に取り組むべきです。副業では限られた時間で多くのタスクをこなす必要があるため、効率よくビジネスを拡大するのは難しいです。一方、本業として取り組むことで、店舗運営やカフェ経営を計画的に展開し、収益性を向上させるチャンスが大きく広がります。
成功するカフェのポイント
カフェ経営を成功させるためには、以下のポイントが重要です。
- 立地とコンセプト:店舗の立地は成功の鍵です。また、ターゲット層に合わせた明確なコンセプトを持つことが重要です。
- 売上構造の最適化:売上/労働時間を最適化し、無駄な人件費を抑えると同時に、利益率の高い商品を展開します。
- マーケティングの活用:SNSを活用したデジタルマーケティングを通じて、集客とリピーターを増やす戦略を取りましょう。
本業としてしっかりとした計画を立て、リスクを覚悟しつつも、それに見合ったリターンを狙えるようにすることが、カフェビジネスでの成功を引き寄せる鍵です。
こちらの記事も参考に「コーヒー業界に長年の経験はいらない?成功するカフェ経営の秘訣とは」
生活できるレベルの収入を得るためには?
次に、月に珈琲豆の販売で35万円の利益を得るためにはどれだけの売上が必要かを見てみましょう。コーヒー豆販売で68,200円の利益を得るために売上が20万円必要でした。この比率を基に計算すると、35万円の利益を得るには約102万円の売上が必要です。
月商100万円以上を安定して得るためには、商品やサービスの質、顧客との信頼関係、そしてマーケティング戦略が非常に重要です。店舗を構えずこの利益を出すのは至難の業ですね。
結論:本気でカフェビジネスに挑むなら、副業ではなく本業で
コーヒー豆販売やカフェ経営は、魅力的なビジネスですが、短期的に副業として成功するのは難しいです。本気で成功したいのであれば、リスクを覚悟して本業として挑むことが必要です。時間と労力をしっかりと確保し、カフェビジネスを本業として計画的に進めることで、収益性を最大限に引き出すことができます。

