ワンオペカフェでは、作業効率を追求することが成功のカギです。限られた人員でサービスを提供するため、一つひとつの動作や工程に無駄がないことが重要です。僕自身の経験から、効率的な作業を実現するための工夫と投資をお話しします。
一歩を減らす、1工程を省く
ワンオペでの作業において、できるだけ無駄な動作を減らすことが求められます。例えば、1つの工程が増えることで、他の作業が遅れ、ピーク時のスムーズな対応が難しくなります。常に「この作業を省けるか」「この動作を一歩減らせるか」という視点で業務を見直し、改善を図ることがポイントです。
効率的な作業のための投資は惜しまない
効率的な作業を実現するためには、必要な備品や什器に適切な投資を行うことが大切です。特にピークタイムでは、スムーズに提供できるかが売上や顧客満足度に直結します。ここでの僕の基準は、「ピーク時に洗い物が発生するなら、什器や備品が足りていない」ということです。
僕のお店では、ピークタイムに一度でも洗い物が必要になった食器類はすぐに追加しています。例えばカップやグラスが足りなくなって洗う必要が出ると、作業が止まるだけでなく、スピードが落ちてしまいます。ピーク中に洗い物をしないで済むように、充分な備品を揃えることが基本です。
洗い物の「逃がし場所」を確保する
また、ピーク時に洗い物をしないためには、洗い物を一時的に置く「逃がし場所」を確保することも重要です。ワンオペでは、すべての作業を一人で行うため、スペースの確保と動線の確保が不可欠です。たとえば、洗い物をその場で行うのではなく、適切な場所に一時的に置くことで、後で一度に洗えるようにしています。
作業動線を考慮した配置
作業効率を上げるために、作業動線を最適化することも重要です。僕の場合、1→2→3の順で行う作業があれば、その順に沿って物を配置しています。たとえば、コーヒーを提供する際は、コーヒーキャニスター→ミル→ドリッパーの順に配置しており、この順序に従うことで動きに無駄が出ないよう工夫しています。
こうした細かい配置の工夫によって、作業がスムーズになり、ピークタイムでも一定のリズムを保ちながら提供が可能です。
器具の選定:食器洗浄機のリスクと食器乾燥機の利便性
僕のお店には食器洗浄機は設置していません。その理由は、故障リスクや湿気が店内にこもるリスクがあるからです。特にワンオペでは、機械が故障してしまった場合にリカバリーが難しくなるため、極力リスクを避ける選択をしています。また、油物や食事系を扱わない限り、洗浄機は必須ではないと考えています。
しかし、食器乾燥機は導入しています。小型でコストが低く、食器の拭き取り時間を大幅に短縮できるからです。ワンオペでの作業において、食器を一つひとつ拭く作業は想像以上に時間がかかります。さらに、拭き取り用のタオルが大量に必要になり、それを準備する手間もかかります。その点、乾燥機があれば、食器を一度に乾かせるため、拭き取りにかかる手間やタオルの必要数を大幅に減らすことができ、作業効率が向上します。
備品や什器の追加による効率向上
ワンオペでの運営には、作業の中断を最小限に抑えることが求められます。そのため、ピーク時に不足する備品が出ないように常に在庫を確認し、必要に応じて追加します。備品の数が足りていないと、ピークタイムでの提供スピードが落ちるだけでなく、作業が中断することになり、効率が悪くなります。
例えば、カップの数やスプーン、フォークなど、日常的に使用する備品は、あらかじめ充分な数を用意し、ピーク時に洗い物が発生しないように対策しています。こうした備品の適切な管理と追加は、スムーズなワンオペ運営に欠かせない要素です。
ワンオペにおける効率化のための心がけ
効率的なワンオペカフェの運営には、以下のような心がけが必要です。
1. 常に作業動線を見直す:作業の順序や動線を最適化し、無駄な動作を省く。
2. 必要な備品を適切に揃える:ピーク時に不足が生じないよう、事前に備品の数を確認し、必要に応じて追加する。
3. 機器の選定を慎重に行う:特に食器洗浄機のような高価でリスクのある機器は、故障リスクや湿気対策も考慮して導入の有無を判断する。
4. 小さな工夫を積み重ねる:たとえば、食器乾燥機のような小さな投資でも、拭き取り作業の負担を減らし、全体の効率を上げることが可能。
ワンオペで培ったピーク緩和の工夫とその成果
現在、僕はワンオペを卒業しましたが、これまで取り組んできたピーク緩和の工夫が、現在のカフェ運営にも大きく役立っています。その結果として、1時間の売上高を示す「人時売上高」は8000円を超えることもあります。これは一般的に理想とされる5000円の1.5倍以上の数値であり、高い効率性を保っている証拠です。
ワンオペで効率的な作業を積み重ねることで、ただの運営ではなく、無駄を省いたスピーディかつ高品質なサービス提供が可能になり、これが現在の売上高にも直結しています。ぜひ皆さんも、ご自身の店舗の人時売上高を計算してみてください。意識していない店舗では、3000円を切ることも少なくなく、良くても4000円程度であることが多いかもしれません。
こうした積み重ねが、カフェ経営の成長や利益率の向上に大きな影響を与えていると実感しています。日々の効率改善が、お客様にとっても満足度の高い空間を提供し続ける秘訣だと思っています。
僕のカフェ経営のノウハウや最新の情報をTwitterでも発信しています。ぜひフォローして、あなたのカフェ開業を成功に導くヒントを手に入れてください!
質問や意見があればお気軽にリプライください!

