初月の売上は数千円しかありませんでした。

営業日記

「初月の売上は数千円しかありませんでした。でも、ドリップから始めて少しずつお金をためて、設備を増やしてきました。」

こうしたツイートや話を耳にすることがあるかと思います。起業当初は、売上が少なくてもコツコツと努力しながら成長していくというストーリーは、ある種のロマンや美徳を感じさせます。しかし、僕はその方法をあまり推奨しません。

というのも、ビジネスにおいては計画的に資金を投資することが極めて重要だからです。例えば、初月の売上が少ない状態で、少しずつお金をためるというアプローチをとっていたら、本来得られるはずの利益や成長の機会を逃している可能性が高いのです。特に、設備投資や運転資金に関しては、必要な時に一気に投入することで、早期に売上を拡大できる場合が多いです。

僕自身、初月から黒字を目指して計画を立て、資金繰りを確保しました。結果として、売上は順調に右肩上がりに成長し、不要な長時間労働に追われることもなく、効率的な運営を実現しています。このスタンスを取らないと、最終的にコスト意識の低さや無計画さが露呈し、ビジネスの継続は難しくなります。

よく、「利益に直結する投資は、まずお金を貯める前に融資を受けて実行すべきだ」という意見を目にしますが、これには賛成です。お金を貯めるのに1年かけるくらいなら、その間に先行投資をしてビジネスを軌道に乗せていた方が、早期に利益を得られます。僕の場合も、創業時に融資を受けて初期投資を行い、その資金を活用してスムーズにビジネスをスタートさせました。

創業融資は、意外と簡単に受けられるものです。しっかりとした事業計画を立てれば、必要な資金を借りることができ、キャッシュフローを保ちながら成長を図ることができます。特に、融資=借金というネガティブなイメージを持っている方もいるかもしれませんが、ビジネスにおいてはむしろ融資を有効に活用することが重要です。借金と考えるのではなく、ビジネスの成長に必要な資源を手に入れるための手段と捉えるべきです。

もちろん、地道にコツコツと積み重ねるやり方が全くの無駄だと言うつもりはありません。時間をかけてじっくりと成長していくことも一つの方法です。しかし、特に飲食業や小売業では、先行投資が利益を生むスピードを大きく左右します。鳥貴族の社長が「夢とそろばん」という言葉を使っているように、夢や情熱だけでなく、数字に基づいた冷静な計画が必要です。この考えは日本資本主義の父と言われた渋沢栄一の考えからオマージュされているようです。

感情や根性論だけに頼ってしまうと、現実のビジネスの厳しさに対処しきれなくなります。例えば、「初月の売上は数千円しかありませんでした」という話は、根性論に基づいた美談のように見えますが、実際には無計画さを反映している場合が多いです。しっかりとした資金計画と運営戦略を立てていれば、初月から一定の売上を確保することは十分可能です。

僕のカフェも、事前にしっかりと計画を立て、無理のない範囲で初月から黒字化を目指しました。運営に関しても、営業時間内に仕込みなどの作業を全て終わらせ、無駄な長時間労働を避けるスタイルを取っています。これにより、効率的かつ安定的な経営が可能となり、売上は右肩上がりに成長しています。

「初月の売上は数千円しかありませんでした」という言葉は、やる気や根性を示しているようで実は無計画な証拠です。ビジネスの世界では、数字と計画が物を言います。夢や情熱はもちろん大切ですが、それだけでは持続的な成功を手に入れることはできません。

カフェ経営においても同じです。計画性を持ち、必要な投資をし、効率的な運営を心がけることで、持続的な成長を実現できます。これからカフェを開業しようとしている方や、すでに運営している方も、根性論や無計画な経営ではなく、現実的な戦略と数字に基づいた運営を意識してほしいと思います。

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