飲食店を経営していると、売上が季節ごとに変動することが多いでしょう。この変動を数値として捉え、経営判断に活かすために役立つのが「季節指数」です。今回は、この季節指数について詳しく説明し、飲食店経営にどう活用できるかを考えてみます。
季節指数とは?
季節指数とは、年間を通じた売上の変動を分析し、特定の季節や月における売上の増減傾向を数値化したものです。例えば、アイスクリームの売上は夏に高く、冬に低いというように、季節によって需要が変わる商品やサービスがある場合、季節指数を使ってその傾向を把握します。
この指数を使うことで、以下のような点が明確になります。
- 繁忙期や閑散期を予測
どの時期に売上が高く、どの時期に低いかを数値で明らかにでき、適切な準備を行うことが可能です。 - 売上予測の精度向上
過去のデータに基づいて、今後の売上の予測精度が上がり、仕入れやスタッフのシフト調整をより効率的に行えます。
季節指数の計算方法
季節指数は、次のステップで計算できます。
- 過去の売上データを集める
最低でも2〜3年分の月別売上データを集めることで、正確な季節指数を求めることができます。 - 各月の売上平均を計算
各月の売上を集計し、平均を計算します。これにより、年間を通じての月ごとの売上傾向が見えてきます。 - 全体の平均売上と各月の売上を比較
年間平均売上に対する月ごとの売上の比率を求め、季節指数として表します。例えば、1月の売上が平均より20%高い場合、その月の季節指数は1.2(120%)になります。
季節指数が偏るリスク
季節指数は飲食店経営に役立つ指標ですが、重要なのは「季節指数が極端に偏らないこと」です。特定の月や季節に売上が集中すると、その時期に何らかの問題が発生した際に大きなリスクを抱えることになります。
例えば、大手チェーンのケンタッキーやケーキショップでは、一年で最も売上が高い日は12月24日です。僕もケーキ販売の経験があり、この日は通常の10倍もの売上を記録しました。しかし、この日に雨が降ったり、インフルエンザにかかって店に立てなくなったらどうなるでしょうか?
大手チェーン店の場合、リスク分散のためにショッピングモール内など雨の影響を受けにくい場所に複数店舗を展開することが可能ですが、個人経営の店ではこれが難しいです。
僕自身も過去に移転前の店舗で、珈琲豆の販売に特化しすぎた結果、12月の季節指数が1.6まで上がっていました。このように特定の時期に売上が集中してしまうと、何か予想外の出来事があった際に、経営が一気に厳しくなるリスクがあります。12月に風邪をひいたり、何らかの理由で長期休業を余儀なくされれば、大きな打撃になると感じていました。
対策としての売上バランス調整
このリスクに対処するため、僕はカフェを移転して、カフェスペースを広く取ることで、珈琲豆販売とカフェでの飲食の売上比率が偏らないように調整しました。これにより、季節による売上の偏りを軽減し、リスク分散を図ることができると考えています。恐らく、これからは12月の季節指数ももう少し落ち着いてくると見込んでいます。
季節指数の活用法
飲食店において季節指数は、以下のように役立てることができます。
- メニューの季節調整
季節による売上の増減に合わせて、メニューを変更することで、売上を最大化する戦略が取れます。例えば、夏には冷たいドリンクやデザートを強化し、冬には温かいドリップコーヒーをメインにするなどの工夫が考えられます。 - 在庫管理の最適化
季節指数を基に、食材の仕入れ量を調整することで、余剰在庫や品切れを防ぐことができます。特に繁忙期には適切な量を確保し、閑散期には無駄な仕入れを避けることが可能です。 - スタッフのシフト調整
忙しい時期には多めにスタッフを配置し、逆に閑散期にはシフトを減らすことで、人件費を効率的に管理できます。
まとめ
季節指数は、飲食店経営において重要な指標です。繁忙期と閑散期の売上予測を精度高く行うための指標としてだけでなく、メニュー構成やスタッフのシフト管理、在庫管理など、多方面に応用できます。ただし、特定の季節や月に売上が偏りすぎることはリスクですので、バランスを保つことが重要です。あなたのカフェでも、季節指数を活用しながら、安定した売上を確保できる経営を目指しましょう。
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