ワンオペカフェの年収1000万は可能?

経営知識

カフェで年収1000万円は可能か?

「カフェを経営して年収1000万円を得ることはできるのか?」これは、多くの人が抱く疑問ではないでしょうか。特に、自営業と会社員では年収の構造が異なるため、同じ1000万円という数字でも実際に手元に残る金額が違います。今回は、サラリーマンの手取り年収1000万円を基準に、カフェ経営でそれを実現するためにはどれだけの売上が必要か、具体的に計算してみます。

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自営業と会社員の年収の違い

サラリーマンの年収1000万円の場合、実際に手元に残る「手取り」は税金や社会保険料を差し引いた後で、約700~750万円程度です。これに対して、自営業者の場合は、売上から経費を引いた後の「利益」が実質的な手取りとなります。したがって、サラリーマンの手取り年収1000万円に相当する額をカフェ経営で得るためには、それと同等の利益を確保する必要があります。

この記事では、カフェ経営で手取り年収750万円を目指すために必要な売上と経費について、詳しく見ていきます。

月ごとの経費と売上目標

ここでは、次の条件でシミュレーションを行います。

  • 家賃:150,000円/月
  • 水光熱費:売上の3.5%
  • 消耗品費:売上の3%
  • 原価率:売上の20%
  • 通信費:10,000円/月
  • 販促費:10,000円/月

固定費

まずは月々に発生する固定費を確認します。

  • 家賃:150,000円
  • 通信費:10,000円
  • 販促費:10,000円

これらの固定費は毎月発生するもので、売上に関係なく一定です。これらを合計すると、月々の固定費は170,000円になります。

変動費

次に、売上に応じて発生する変動費を計算します。ここでは、水光熱費、消耗品費、原価率が売上の一定割合で発生します。

  • 水光熱費:売上の3.5%
  • 消耗品費:売上の3%
  • 原価:売上の20%

これらの変動費は売上が上がるにつれて増加します。

必要な利益目標

ここでは、手取り年収750万円を目指すために、年間の利益を750万円に設定し、それに必要な売上を計算します。750万円を12ヶ月で割ると、625,000円が月ごとの目標利益となります。

必要な月間売上の計算

自営業で年収750万円を目指すためには、経費を差し引いた後に625,000円の利益を確保する必要があります。これを達成するために、売上がどれくらい必要かを見てみましょう。

月間売上をX円とすると、経費は以下のように計算されます。

  • 原価:売上X × 20%
  • 水光熱費:売上X × 3.5%
  • 消耗品費:売上X × 3%

さらに、固定費170,000円が加わります。したがって、最終的な利益は以下の式で計算できます。

利益 = 売上 - (原価 + 水光熱費 + 消耗品費 + 固定費)

これを目標利益625,000円に設定して計算すると、月間売上は約1,082,000円が必要です。

1日44,000円の売上は可能か?

月間売上を約1,100,000円とした場合、1日の売上を計算すると次のようになります。1ヶ月25日稼働で計算すると、1日の売上目標は44,000円です。

人件費を自分の利益と考えてアルバイトの採用をせず、効率的な運営で人時売上高を5,000円に設定した場合、1日の営業時間が9時間あれば売上は44,000円に到達します。このように計算上は達成可能ですが、実際には平日と週末で売上に変動があるため、注意が必要です。

平日と週末の売上差

多くのカフェでは、平日と週末で売上に差があります。特に、オフィス街では平日に売上が高く、週末には売上が落ち込む傾向があります。例えば、平日は7万円の売上があり、週末は3万円に落ちるといったパターンがよく見られます。このような売上変動がある場合、毎日一定の売上を維持するのは難しいかもしれません。

そのため、ワンオペで月収1000万円相当の報酬を得るのは理論上可能ではありますが、現実には非常に厳しいと考えられます。

人を採用して年収1000万円を超えるには

ワンオペでの限界が見えてきた場合、スタッフを採用して事業を拡大することで年収1000万円を超えるのが現実的な方法です。スタッフを雇うことで、営業時間を延長したり、業務の効率を上げたりして、売上を増加させることができます。

例えば、週末にアルバイトを雇い、平日だけでなく、土日にも売上を伸ばすことで、全体の売上を押し上げることができます。こうした拡大戦略を取ることで、自営業でも安定して高収入を得ることが可能になります。

まとめ

カフェで年収1000万円を達成するのは理論上可能ですが、特にワンオペでの運営には限界があります。平日と週末の売上差や、毎日一定の売上を維持する難しさを考慮すると、スタッフを雇って売上を拡大する方が現実的な選択肢です。

一方で、カフェ経営は自分のスタイルに合った働き方を選べる自由もあり、その中で自分の目標に向かって進める楽しさがあります。ぜひ、このシミュレーションを参考に、目指す年収を達成するための計画を立ててみてください。

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